FastCopyとタスクスケジューラで自動バックアップ
フォルダやファイルを定期的に自動バックアップする(Windows 10 / 11 対応)
『ファイルを自動でバックアップする方法を知りたい』というご質問を、お客様からよくいただきます。
FastCopy はファイルを高速にコピーする定番ソフトですが、Windowsに標準で付いているタスク スケジューラと組み合わせると、決まった時間に自動でバックアップを取ってくれる仕組みになります。
共有フォルダのバックアップや、弥生会計などの業務データのバックアップに便利です。
設定は次の3ステップです。
はじめにご確認ください(ライセンスについて)
FastCopyはv4.0以降にライセンスが変更され、職場など家庭以外の環境で継続して使う場合は、有償のPro版ライセンスが必要です。家庭内での個人利用(非営利)のみ無償で使えます。
- 職場での利用は2週間の試用期間のあと、Pro版ライセンスが必要です
- ライセンスはパソコン1台につき1ライセンスです
- Pro版の価格は、買い切り48米ドル/年間9.99米ドル(2026年8月時点)
最新の価格・ライセンス条件は、必ずFastCopy公式サイトでご確認ください。
掲載している画面について
スクリーンショットは公開当時のFastCopy 2.08/Windows 7のものです。最新版(v5系)でも画面構成と操作の流れはほぼ同じで、/job= や /force_close といったコマンドラインオプションも引き続き使えます。
最新版でメニュー名や場所が変わっている箇所は、各手順の中で補足しています。
1.FastCopyのインストールとジョブ登録
(1) FastCopyをダウンロードする
FastCopy公式サイトから最新版のインストーラ(FastCopy5xx_installer.exe)をダウンロードし、任意のフォルダにインストールします。
インストールせずに使いたい場合や、USBメモリに入れて持ち歩きたい場合は、インストーラの『展開のみ』ボタンを押すとFastCopy.exeだけを取り出せます。
(2) コピー元とコピー先を設定して、動作を確認する
FastCopy.exeを起動し、コピー元(Source)とコピー先(DestDir)を指定します。
下図は、
・Zドライブの『作業フォルダ』というフォルダとフォルダ内のファイルを、
・LinkStation(IPアドレスは192.168.0.102)
にコピーする時の設定例です。
全ファイルを毎回コピーすると時間がかかるため、ファイルサイズが変わったり保存日時が新しくなったファイルだけをコピーするよう、動作モードで「差分(サイズ・日付)」を選んでいます。
『実行』ボタンを押して、実際にバックアップされるかどうかを確認してください。
(3) 設定内容をジョブとして登録する
『ジョブ管理』→「ジョブ登録/更新/削除」をクリックし、適当なジョブ名(下図では「作業フォルダ2バックアップ」)を入力後、『追加・更新』ボタンを押します。
バックアップしたいフォルダの数だけ、ジョブを追加してください。
※ 旧バージョンでは、メニュー名が「ジョブ追加/更新/削除」になっています。
ネットワークドライブを使うときの注意
Windows Vista以降の仕様で、管理者権限やタスク スケジューラから起動した場合、Z:などの割り当て済みネットワークドライブが見えません。自動バックアップが「動いているのに何もコピーされていない」原因の多くがこれです。
コピー先は \\192.168.0.102\share のようなUNCパスで直接指定するのが確実です。
2.バッチファイルの作成
(1) FastCopy.iniを開く
ジョブ名を確認するため、FastCopyの「FastCopy.ini」ファイルを開きます。
※ Program Files配下にインストールした場合、FastCopy.iniは C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\FastCopy\ にあります。FastCopyのメニュー「ファイル(F)」→「FastCopyDir(F)」から、そのフォルダを直接開けます。
(2) ジョブ名を確認する
title="●●" の部分(赤線部)が、登録したジョブ名です。
(3) バッチファイルを作る
任意のフォルダにtest.batというファイルを作成し、右クリックして「編集」を選択します。
(4) バッチファイルの中身を書く
下記のように記載し、ファイルを保存します。
start "" /b "C:\Program Files\FastCopy\FastCopy.exe" /job="(2)で確認したジョブ名" /force_close
- FastCopy.exeのパスは、実際にインストールした場所に合わせて書き換えてください
- 複数のジョブを続けて実行したい場合は、改行して同じ形式の行を追記します
/force_closeは、エラーが発生した場合もFastCopyを強制的に終了させるオプションです- タスク スケジューラから起動した場合は、
/no_ui(問い合わせダイアログを出さない)が自動的にセットされます
3.タスクの作成
(1) タスク スケジューラを起動する
Windows 10 / 11では、タスクバーの検索ボックスに「タスク スケジューラ」と入力して起動します。スタートボタンを右クリック →「コンピューターの管理」→「タスク スケジューラ」でも開けます。
※ Windows 7の場合は「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システム ツール」→「タスク スケジューラ」です。
「タスク スケジューラ ライブラリ」の右欄で右クリックし、「基本タスクの作成」を選択します。
(2) タスクに名前を付ける
「名前」欄に、適当な名前(下図では「毎日バックアップ」)を入力し、『次へ』を押します。
(3) 実行する周期を選ぶ
タスク トリガーで、自動バックアップをしたい周期(毎日・毎週など)を選び、『次へ』を押します。
(4) 実行する時刻を入力する
「毎日」を選択したので、自動バックアップをしたい時間を入力し、『次へ』を押します。
(5) 操作で「プログラムの開始」を選ぶ
操作の画面で「プログラムの開始」を選び、『次へ』を押します。
(6) 作成したバッチファイルを指定する
プログラムの開始で『参照』ボタンを押し、先ほど作成したバッチファイル(test.bat)を選択して『開く』ボタンを押します。
(7) 内容を確認して完了する
『次へ』を押します。
内容を確認し、『完了』を押すと設定完了です。
設定したあとに必ず確認したいこと
タスクは「作って終わり」にすると、いざという時に動いていなかった、というトラブルが起こりがちです。設定後に次の点をご確認ください。
- 手動で実行して確認する:作成したタスクを右クリック →「実行」で動かし、コピー先に実際にファイルが増えているか確認します
- 翌日以降にもう一度確認する:指定した時刻に動いたかどうかを、タスクの「前回の実行結果」とコピー先のファイル更新日時で確認します
- ログオフ中も動かす場合:タスクのプロパティで「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選びます(パスワードの入力が必要です)
- コピー先の空き容量:容量が足りなくなると、バックアップは気づかないうちに失敗します
- 誤削除・ランサムウェアへの備え:この方法は「同じ状態を複製する」バックアップです。誤って消したファイルはコピー先からも消えます。常時つながっているNASだけに頼らず、外付けHDDを取り外して保管する、クラウドを併用するなど、切り離された保管先も用意してください
バックアップの設定でお困りのときは
FastCopy本体の使い方については開発元へ、タスク スケジューラについてはMicrosoftへお問い合わせください。本ページの内容についての個別のサポートは承っておりません。
一方で、実際の業務データをどうバックアップするかの設計と設定作業は、アイ・コンピュータサービスで承っております。
「バックアップを取っているつもりだったが、いざ復旧しようとしたら取れていなかった」というご相談を数多くいただいています。お持込・出張のどちらでも対応いたします(有料)。
- パソコン修理・設定 … パソコンのバックアップ設定・入替え作業
- ファイルサーバー・NAS設定 … 共有フォルダ・NASの導入と設定
- サーバーバックアップ(BCP) … 業務を止めないためのバックアップ体制づくり
- データ復旧 … 消えてしまったファイル・故障したHDDからの救出
- 企業向けサービス … 保守契約・定期点検
千葉市を中心に、千葉県内へ出張対応しております。まずはお気軽にご相談ください。

